出雲神話にも登場する
水辺にまつわるおいしい話

『日本書紀』にある国譲り神話が残る稲佐の浜、八岐大蛇(やまたのおろち)伝説が残る斐伊川、魚介類が豊富に獲れる宍道湖など、出雲には今も昔も水にまつわる物語や魅力が多くあります。
宍道湖で獲れる魚介類は宍道湖七珍と呼ばれ、スズキ、モロゲエビ(ヨシエビ)、ウナギ、アマサギ(ワカサギ)、シラウオ、コイ、ヤマトシジミは、さまざまな郷土料理に使われ、地域の豊かな食文化をつくる大切な資源となっています。

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島根半島西部の日本海に突き出す形の十六島町(うっぷるいちょう)の岩場で獲れる「十六島海苔」は、高級食材として伝統的な郷土料理にも多く使われています。
収穫時期はちょうど12月〜2月の寒い時期。冬の荒れた日本海で“シマゴ”と呼ばれる人たちによって一枚一枚大切に収穫されていきます。

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不思議な響きがある“うっぷるい”ですが、その由来は複数あり、神話にも登場する少彦名命(すくなびこなのみこと)が、海苔をはぎ取り、海水に浸して何度も“打ち振るい”、大社に持参したとことから名付けられたという説もあります。

かつて古書店で販売されたお札に十六島海苔が挟まっていたという事例もあり、約150年前の当時、全国各地へ出雲大社の教えを広めていた際に、お札と一緒に配られていたと考えられています。

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この十六島海苔、お正月におなじみの雑煮でも使われます。出雲地方の代表的なお雑煮のひとつは、いりこで取った出汁に、お餅と十六島海苔を入れたごくシンプルなもの。お餅と海苔の純粋な美味しさを味わえる雑煮は、出雲ソウルフードといえるものです。
神々の存在を間近に感じ、ゆっくりと歴史ある地の滋味を味わいながら、静かなお正月を過ごしたいものです。

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海苔筆

箸で持った様子が筆に似ていることから名付けられた海苔筆は、海苔そのもののシャキシャキとした歯ごたえと、磯の強い香りが同時に味わえるメニューです。

味処 おかやAjidokoro Okaya

Address
島根県出雲市平田町2390-3
Tel
0853-63-3167
Web
https://www.e-okaya.com/
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十六島紫菜 素干し

十六島海苔は水やお酒で戻すことで独特のコシが出ます。女性の黒髪のような艶やかな色から地元では“かもじのり”とも呼ばれ、強い磯の香りはだしを使った料理と相性抜群です。

海産物松村 岩のり工房Kaisanbutsu Matsumura Iwanorikōbō

Address
島根県出雲市平田町7618(ラーバン中ノ島内)
Tel
0853-62-5845
Web
https://www.iwanori.info/hpgen/HPB/entries/3.html

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