いつもの日常、
道端に咲く一輪の花に心が動きます。
私たちの暮らしは、
ふとしたきっかけや、新しい習慣によって、
まったく違った景色に変わることがあります。
まだエンターテイメントが少なかった時代、
先人たちは、日常のなかに美しさを見つけ、
歌や絵に表しました。
物があふれる今だからこそ、
出雲と大和につたう文化にふれて、
“愉しむ”の意味を
見つめ直してみたいものです。

職人の遊び心が暑さをさらに和らげる 一生モノの暮らしの道具

奈良団扇は、江戸時代の初めには確立された日本でもっとも歴史ある団扇と言われています。創業160年の老舗「池田含香堂」六代目の池田匡志さんは、同じく職人である母・俊美さんと二人で、老舗の看板を守っています。

大人のこだわり心をくすぐる 自然×職人技の“わび”と“さび”

不昧公の名で知られる、松平治郷(まつだいら はるさと)は、10代から茶を学び、独自の不昧流を確立。一方で、形式や道具だけに執着し、町人たちに遊びや芸事のように扱われる茶の湯を嫌い、“わび”“さび”を徹底して求めました。

心をつたう言の葉を紡ぐ 大和の伝統工芸

和紙や墨、筆などの文具の歴史を紐解くと、大和に深い関係があることがわかります。奈良県吉野地方に伝わる吉野和紙。弘法大師(空海)が持ち帰った毛筆づくりの技法など、多くのゆかりがあることに驚かされます。

五穀豊穣から、子どもの成長まで 切なる“祈り”を削り出す奈良一刀彫

一刀彫は各地にあれど、「奈良一刀彫」の起源は約880年前の平安時代までさかのぼります。奈良から献上された美しく彩色された盃台。その盃台上を飾ったのが、奈良一刀彫りで作られた能人形であったとされています。